新型コロナウイルス感染症(オミクロン株)が流行中です。
感染力が強いBA.2も増加傾向です。臨床の現場での印象は、直近2週間は呼吸器症状(咳、淡、呼吸苦など)が増えている印象です。(当院では発熱外来は設けていませんので保険診療での診断治療はできません)
BA.2株はBA.1株に比べて、臨床的には感染力が強いのと呼吸器症状が出やすく、嗅覚味覚症状を訴える患者さんは以前のデルタ株よりさらに少ない印象です。
急性期を発症1,2週間と考えと、その期間は発熱、咳、倦怠感などの様々な症状が強く出やすいと考えられます。3,4週後にはやや倦怠感、咳など残る方がおり、約1か月でたいがいの方は正常の状態に戻ると考えられます。(急性期➩亜急性期)
嗅覚味覚障害の出た方も、発症後から約1か月から2か月でもとに戻る方がほとんどですが、まれに、1,2か月経過しても嗅覚味覚障害が脱失のままや、改善しきらない方、異臭症(別の香りに感じる)、風味障害、異味症(別の味に感じる)などの症状が続いている方がおります。嗅覚味覚障害の診断治療は耳鼻咽喉科が守備範囲でありますのでお悩みの方は耳鼻咽喉科の先生に診てもらうといいと思います。もちろん当院でも診察、治療可能ですのでご相談ください。(発症1か月様子見て改善ない方)
*以前から、上咽頭処置による嗅覚障害味覚障害の治療を希望される方がおりますが、今のところエビデンス、科学的根拠が全くありませんので当院ではおすすめしておりません。