花粉症治療で注射の治療を希望されてくる患者さんが増えております。
他院(耳鼻咽喉科専門医以外で多いのですが)で以前、注射の治療をしていたのでできますか?という患者さんがおります。お話を伺うとどうもステロイドの注射(筋肉もしくは皮下注射)をされている印象です。
ステロイドの注射(筋肉もしくは皮下注射)は日本耳鼻咽喉科学会では推奨しておりませんので当院でも行っておりません。理由として、ステロイドの筋肉注射もしくは皮下注射を受けると体内での副腎皮質ホルモンがが抑制されてしまいいろいろな諸症状が出てしまったり、筋肉および皮下注射なので静脈注射と違い長期間体内にステロイドが残りさらに副作用の長期化を招いたり、ステロイドの注射部位の硬結、瘢痕化、陥没などの局所症状が出たりするからです。
注射の治療≠ステロイド注射
注射の治療=最新薬の抗IgE治療(ゾレア)
保険適応ですが既存の治療に効果ない患者さんのみとなりますので初診受診時では投与できません。
最重症者は2週間に1度、重症者は4週間に1度(採血結果の値で決定)の皮下注射となります。
気になる方はご相談ください。