最近、診察をしていると、3年間の新型コロナでの自宅待機、行動制限により、感染症の重症化、長期化(扁桃炎、副鼻腔炎、中耳炎が治りにくい、咳が長引く、はしかの流行など)する患者さんが、小児から成人まで増えている印象です。
新型コロナ渦の経験でで、発熱に対して敏感になっており、発熱したら休む(出勤しない、学校を休むなど)、カロナールなどの解熱剤をすぐに内服するなどが原因かもしれません。いわゆる、感冒はほとんどがウイルス感染ですが、感染すると体が免疫反応して発熱をおこし、ウイルスを死滅させやすくしています。通常は急性期、亜急性期、回復期を経て1週間くらいで治ります。これがうまくできないと感染症が長引きます。
風邪症状の中にはほかの病気(副鼻腔炎、上咽頭炎、気管支炎、喘息、中耳炎、免疫機能低下する病気など)も隠れておりますので、長引いている方などは一度、当院(もちづき耳鼻咽喉科目白院)で精査(診察、採血、呼吸機能検査、ファイバースコープなど)を行ってみてください。